『X−ファイル:真実を求めて』レビュー

【STORY】
FBIの女性エージェントが不可解な失踪を遂げ、モルダーとスカリーが捜査協力を要請される。サイキックな透視能力で手がかりを探り当てる神父ジョーが事件解明の鍵を握っていることを知った彼らは、対立しながらもおぞましい事件の核心に迫る。
【レビュー】
海外ドラマの先駆けとなった大人気作品『X−ファイル』の劇場版第2作。監督はシリーズの産みの親であるクリス・カーター。6年ぶりのまさかの復活を素直に喜ぶ人と、今更かと思う人、それぞれがいるだろう。
予告を観た限りではモルダーとスカリーが再び再会して事件に遭遇、という流れかと思ったがTVシリーズのあの最後から2人はずっと一緒にいた(スカリーがモルダーを匿う)様子。仕事上の関係を超えそうで超えなかった2人が、今作では当然のようにプライベートでもパートナーとなっている。その辺のさりげなさは流石に大人と言うか、6年て色々あるんだなぁと言うか。
今回は従来の宇宙人関係とは無縁の事件が展開する。超常現象、、と言っていいのかどうか、とにかくサイキックな神父が登場。

どう見ても胡散臭いなと思ったが、彼に小児性愛における前科があると発覚した時には、胡散臭さ爆発。しかし、そこは大御所ドラマ。そう簡単には完結せず、ストーリーは面白い方向へと向かった。
スケールの多い作品が増えてきている中、いかに海外ドラマの元祖とはいえ今作は少し盛り上がりに欠ける。もちろん個人的には劇場版第一作のように無理に「映画」を意識した作りにするよりは、今作のように「原点」に戻ったかのような展開の方が面白いとは思うが、やはりシリーズ終了からの時間の経過によるギャップは否めない。私達と同じように6年の時を過ごしたというモルダーとスカリーをどれだけの人が待ち望んでいたかで、評価は大きく変わるだろう。
シリーズからのファンには懐かしい爐△訖擁の登場などもあり嬉しいことは嬉しいが、残念ながら新規のファンを惹きつける魅力は今作にはないと思う。
最終的にジョー神父と一連の事件(組織)とは関係があったのか(ないわけないけど)、真実が直接語られない終わり方もまさに『X−ファイル』という感じだった。闇から一線を退いたモルダーとスカリーをまた観たいと思う気持ちと、さすがにもうこれでいいという気持ち。若干後者が上回った。
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