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『パンズ・ラビリンス』レビュー

10月6日より【パンズ・ラビリンス】というが公開されました。
昨年末からず~~~っと観たいと心待ちにしていた作品です。
んで、先日のオフ会の前にちょこっと観てきました。

pans.jpg

簡潔に言えば、ジャンルはダークファンタジーです。
けれど現実と虚構が上手く入り交じってます。


監督は【ブレイド2】【ヘルボーイ】の鬼才ギレルモ・デル・トロ。
日本のアニメ、とりわけ宮崎駿作品が大好きなぽっちゃりした方です。
アクション系統専門の監督というイメージが強い彼ですがジャンルには拘らず、本当に撮りたい物を撮るという、自分の目的をきちんと見据えた方なのです。
ちなみに今作は【デビルズ・バックボーン】の姉妹作。

製作はギレルモ氏の親友にして理解者、【ハリー・ポッターとアズカバンの囚人】を監督したアルフォンソ・キュアロン。


舞台は1944年のスペイン。
内戦が終結した後で、国連から加盟を拒否される少し前のお話。
つまりフランコ将軍のファシスト政権が定着していた時代。


童話を読むのが大好きな少女オフェリアは新しい父親と会うために妊娠中の母親と車で長旅に出かける。
着いた先はフランコ軍ビダル大尉率いる軍隊の駐屯地。

今まで住んでいた喧噪ある街中から、物音のしない山奥の屋敷への突然の移住。そして母よりも母のお腹の子を心配している独裁主義の新しい父・ビダル大尉。
そんな父から逃れたいオフェリアはある日、屋敷の近くで不思議な迷宮を見つけ出す。
足を踏み入れると、迷宮の守護神パンが現われてオフェリアは王女モアナの生まれ変わりだと言う。
彼女を再び王女として地下迷宮に迎え入れるためにパンは彼女に3つの試練を与える。


第一の試練「死にかけている魔法の巨木の花を咲かせる」
成功させるためには巨木の下に居座る巨大カエルの口に魔法の石放り込んでお腹の鍵を取り出さなければいけない。

巨木の根本から中に侵入するオフェリアだが、内部のジメジメ感が素晴らしい。気色悪い昆虫もたくさん体中を這いずる。
そしてそれらの昆虫を食べて生きながらえてきた巨大ガエルの醜悪な事ときたら・・


第二の試練「壁の中の世界に行き時間内にある物を取り戻って来る」
パンから渡された魔法のチョークで自室に門の絵を描くと、それが扉となり壁の中の世界に行けるようになる。
中に入ると豪勢な食事が並んだテーブルがあり、微動だにせず奥に座る謎の怪物が。
カエルから手に入れた鍵を使い、金の短剣を入手するオフェリア。
去り際にテーブルの上の食べ物を口に入れてしまう。
すると突如、今まで微動だにしなかった怪物ペイルマンがお皿の上に置いておいた目ん玉2つを両手にはめ込んで襲いかかってくる!!

食べ物には一切手を出していけないというパンとの約束を破り、彼に見捨てられるオフェリア。

一方、現実ではついに母が出産の時を迎えようとしていた。

そして・・・第三の試練・・・・・?



以上がザッとしたあらすじです。
(十分長ぇから)

オイラがギレルモ監督を好きなのはグロイクリーチャーをバンバン登場させてくれるから。それは今作でも同じ。
「ファンタジー映画だけど出てくるクリーチャーは気持ち悪いのばっかでも別にいいよね?」という感じ。
巨大カエルも子供が大好物のペイルマンもホントグロくて素晴らしい。
パンだって、オフェリアを導く妖精にしたって可愛いものなんか1つも出てこないファンタジー。


      だ が そ こ が い い 


今作で少女オフェリアを演じたイバナ・バケロも素晴らしかった。
T0005271.jpg


これからも活躍が予想される作品だけど、この子の最高傑作はきっとこの【パンズ・ラビリンス】に他ならないと思う。

またこの映画にはもう1人主役がいる。
それは、ビダル大尉の下で働いているが、実はゲリラと繋がっている女性メルセデス。彼女は孤独なオフェリアの良き理解者となってくれる。
(ちなみにこの映画のメインテーマとも言えるあの子守唄を歌ってくれるのも彼女)
おとぎ話を信じる少女とおとぎ話を「昔は信じていた」女性。
それぞれが己の戦いに挑みつつもこの2人はまさしく母娘以上の絆で結ばれていたと思う。

その一方で臨月の自分に長旅をさせたビダル大尉との再婚こそが幸せと信じ、いまだにくだらないおとぎ話にすがる娘を徐々に疎ましく感じる母。
母のお腹の弟に「外の世界はつらいことばかり。それでも生まれてくるならどうかお母さんを苦しめないで」という娘。
果たしてくだらないのはどちらだったのか?

そして、いつまでもおとぎ話を信じるのはそんなにいけない事なのか?
ならばこの辛い時代、どういう生き方をすれば正しかったのか?
父との思い出を過去におしやり、独裁主義の新しい父を迎え入れて彼のために子を産む母が正しいのか?
現実に怯え、新しい父を受け入れられない娘は間違っているのか?
ファンタジー映画でここまで考えさせられるとは予想外だったw


スティーブン・キングをもってして、【オズの魔法使い】以来のベストファンタジーと言わしめたこの作品。無垢な少女が迎える結末は幸か不幸か、それすらも観る人により感じるものは違うかもしれませんが絶対にオススメです。
T0005271a.jpg



それにしても最近メキシコ出身の監督が強いですね。
ギレルモ・デル・トロ、アルファンソ・キュアロン、【バベル】のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは間違いなく三強。
しかも3人皆仲良しで映画会社『チャ・チャ・チャ』まで設立。
退屈なハリウッドに一石を投じる力のあるこの監督達にこれからも注目かも。



*********トリビア?コーナー**************

迷宮の守護神パンと子供が大好物のペイルマンはどちらもダグ・ジョーンズという俳優が演じています。
彼は【ヘルボーイ】でも半魚人エイブを演じ、最近では【ファンタスティック・フォー 銀河の危機】でシルバーサーファーを演じました。
(モーションアクターね。ちなみにシルバーサーファーの声は【マトリックス】のモーフィアス役でお馴染みのローレンス・フィッシュバーン)
最近気になる俳優です。素=人間の姿で出ることは少ないけど。


ギレルモ監督は大人気海外ゲーム【へイロー】の映画化の話があった時に監督としてオファーされました。製作総指揮はピーター・ジャクソンで。
けれど彼は【ヘルボーイ2】を制作。
その後【へイロー】の映画化の話自体も頓挫。

ギレルモ監督はトトロが大好き。
ちょっとトトロに似てる。
激痩せ前のピーター・ジャクソンにはもっと似てる。





あぁ、、てか、、、早く寝ろ俺。
誰か、、誰か子守唄をっ



ンンンンンンン~~♪
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テーマ : パンズ・ラビリンス - ジャンル : 映画

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